昔の車と比較して、最近の車(現在2017年)は本当に故障率が減りました。
特に日本車は本当に壊れにくく、とても優秀です。
とは言っても、車も工業製品なのでいくら新車といえど個体差があり、当たりハズレ(壊れやすい、壊れにくい)があるのも事実です。
車を長く乗ろうと思ったときに1番大切なことは車を気に掛けることです。
常日頃から車を気に掛けて、日常的な点検を週に1回又は月に1回でも行うことによって車の寿命は全く違うものになるでしょう。
それでは、簡単にできる点検項目を紹介していきます。
エンジンルームの点検項目
- ウインドウォッシャー液の量
- ブレーキフルード(ブレーキ液)の量
- バッテリー液の量
- エンジンオイルの量
- 冷却水の量
ウインドウォッシャー液の量
フロントガラスの突然の汚れにヒヤッとしたことはありませんか?
車の運転にとって視界は命にもかかわるとても重要なことです。
ウインドウォッシャー液を補充しておくことによって、いざという時にとても役に立ちますよ!
補充の仕方
ウォッシャータンクはこのように分かりやすい絵が書いてありますので、フタを開けて補充するだけです。
車専用のウィンドウォッシャー液を用品店などで購入して補充します。
撥水効果を持つものなどいろんなタイプがありますので、お好みでどうぞ。
もし車専用のウインドウォッシャー液が準備できない場合は水道水でも大丈夫です。
注意点として、車専用のウィンドウォッシャー液には冬でも凍らないように不凍液がはいっています。
そのため冬に水道水だけを補充すると凍ってしまい、最悪の場合ウォーッシャーノズルやウォッシャータンクが破損する場合もありますので冬場は車専用のウォッシャー液を使用するようにしましょう。
ブレーキフルード(ブレーキ液)の量
ブレーキフルードというのはブレーキを作動させるためのオイルです。
車の中でもブレーキはとても重要な部分であり、ブレーキフルードが漏れるというのはほとんどありません。(もちろん漏れることもあります。)
しかし、漏れていなくてもブレーキフルードは減ります。
ブレーキフルードの量を日頃から点検しておくことによって車の状況を知ることができます。
ブレーキフルードが減る原因
ブレーキパッドやライニングの摩耗です。
ブレーキパッドやライニングが摩耗することによって押し出されるピストンの量が大きくなるためリザーブタンクのブレーキフルードの量が減ります。
ブレーキフルードは2年または1年ごとの車検の際に必ずと言っていいほど交換されます。
交換した際はMAXレベルに合わせるのでMAXレベルから減っていればブレーキが消耗してきた、または漏れの可能性もあるので、どちらにしても整備工以上にて点検を受けたほうが良いです。
ブレーキフルードの量の確認方法
必ず運転席側にありますので、すぐに発見できると思います。
ブレーキフルードの液面がMAXにあれば正常です。
バッテリー液の量
バッテリーが上がるとエンジンかかりませんよね( ;∀;)
もちろんテスターで測定してあげるのが1番よいのですが、テスターなど普通もっていないと思うので、目視で確認できるバッテリー液の量は点検しておいたほうが良いです。
ただ、バッテリーの容器が白い場合は液面が見えるのですが、バッテリーの容器が黒い場合はバッテリー上部のフタをとって点検しなければいけません。
自信がない人は整備工場で点検してもらうことをおすすめします。
※バッテリー液の補充が不要なメンテナンスフリーバッテリーもあります。
バッテリーの上部にフタが無いものがメンテナンスフリーバッテリーです。
エンジンのかかりが悪くなったなと思ったら早めに整備工場に相談しましょう。
エンジンオイルの量
エンジン内部を潤滑させるための大事なオイルです。エンジンオイルがなくなるとエンジン壊れます
量が減っていないか確認しましょう。
エンジンオイルはエンジンに異常がなくても微量に減っていくものです。
エンジンオイルの量の確認方法
1.エンジンを始動している場合はエンジン停止後5分は待ってください。(エンジンオイルの正確な量が測れないため)
2.オイルレベルゲージを抜いて布などでオイルを拭いてオイルレベルゲージをキレイにしてください。
3.もう一度オイルレベルゲージをエンジンに差し込み、また抜きます。
4.ゲージのMAXとMINの範囲内に収まっていれば正常です。
極端に減っている(レベルゲージにオイルがつかない)と何かしらの異常がある可能性がありますので、整備工場で早めの点検を受けることをおすすめします。
エンジンオイルは5000キロ又は半年で1回は交換することを推奨します。
半年に1回交換したほうが良いのは、エンジンオイルは走行距離が少なくても時間の経過で劣化してしまうためです。
エンジンオイルの質や量を適正に保っておくことでエンジン内部のトラブルを防ぐことができます。
冷却水の量
冷却水というのはエンジンを冷却するための水です。
エンジン内部を循環して熱くなった冷却水をラジエーターによって冷やします。(車の前に付いてるアミアミのやつです)
冷却水が適正量入っていなければエンジンがオーバーヒートして故障しますので、大事な点検箇所です。
冷却水の量の確認方法
冷却水のリザーバータンクというものがあります。
ラジエーター付近にある、赤色もしくは緑色の液体の入ったタンクを探してもらえればよいかと思います。
とても見えずらい写真ではありますが、FとLの間に液面があれば正常です。
リザーブタンクとは簡単に言えば予備タンクです。ラジエーター内部の冷却水が少なくなったときにリザーブタンクから冷却水が補充されます。
リザーブタンクの冷却水の量が適正なら冷却水の漏れがないということになります。
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車のまわりをまわって点検
- タイヤの空気圧の確認
- タイヤに亀裂や裂傷および不自然な摩耗などないか確認
- タイヤの溝の深さの確認
- ランプ類の点灯、損傷の確認
タイヤの空気圧の確認
ガソリンスタンドなどに設置してある空気圧ゲージを使用して測定するのが良いです。
簡単な点検方法としてタイヤがつぶれていないかを目視で確認する方法もあります。
運転していてハンドルが左右どちらかにとられるなどの現象があれば、空気圧の異常が考えられます。
タイヤに亀裂や裂傷および不自然な摩耗などないか確認
タイヤのサイドウォール(タイヤの側面)、トレッド面(タイヤが路面と接触する部分)に亀裂やヒビが入っていないかを目視で確認しましょう。
トレッド面にクギなどが刺さっていないかも確認しましょう。
タイヤの溝の深さの確認
タイヤが安全に使用できる溝の深さの限度というのが1.6ミリメートルです。
その使用限度を目視で簡単に確認できるのがスリップサインです。
タイヤの側面に三角マークがあり、その先のトレッド面(路面と接触する部分)にスリップサインがあります。
下の写真が側面の三角マークの先にあるトレッド面のスリップサインです。
このスリップサインの高さが1.6ミリメートルなのでスリップサインとタイヤがツラの状態になるとタイヤ溝が1.6ミリメートルということになります。
ちなみにこのタイヤはそろそろ使用限度ですね。
ちなみに新品のタイヤは7~8ミリメートルの溝があります。
雨の日や高速道路を走る前などには特に溝の点検をしておきましょう。
ランプ類の点灯、損傷の確認
ランプ類が点灯しないと思わぬ事故が起きますよ!
ブレーキランプの点灯やバックランプの確認が1人では難しいと思いますので他の人に確認してもらいましょう。
レンズ類のヒビや割れも同時に目視で確認しましょう。
運転席に座っての点検
- ブレーキペダルの踏みしろおよびブレーキの効き
- パーキングブレーキレバーの引きしろ
- ウインドウォッシャーの噴射状態
- ワイパーの拭き取りの状態
- エンジンのかかり冨合および異音
- エンジンの低速および加速の状態
ブレーキペダルの踏みしろおよびブレーキの効き
エンジンがかかった状態の停車状態でブレーキをいっぱいに踏み込んでみましょう。
その時の床との隙間があまりにも狭い場合や踏みごたえがいつもと違う場合は整備工場で点検を受けましょう。
パーキングブレーキの引きしろ
パーキングブレーキ手で引っ張るタイプのものと足で踏むタイプのものがあります。
パーキングブレーキを停車状態でどれくらい引っ張れるか、もしくはどれくらい踏めるかを測定してみましょう。
引きしろが多すぎるとパーキングブレーキの調整の必要がありますので、整備工場にて点検を受けましょう。
ウインドウォッシャーの噴射状態
ウィンドウォッシャーを出してみましょう。
ウィンドウォッシャー液がでない場合はノズルの詰まりが考えられますし、噴射の向きがおかしい場合は調整が必要になります。
自分でできる人は調整すればよいですが、ノズルを痛めないためにも整備工場に依頼するのが良いかと思います。
ワイパーの拭き取り状態の確認
ワイパーの拭き取り状態の確認、とても重要ですよ!!
ウォッシャー液を出しながら拭き取り状態を確認してみましょう。
スジが残る場合や拭き取り状態が悪い場合は速やかに点検を。
- ワイパーゴムの交換
- ワイパーブレードの交換
- ワイパーアームの交換
大抵はワイパーゴムの交換で直ることが多いですが、ブレードやアームが原因の場合もあります。
エンジンのかかり具合および異音
エンジンを始動してみましょう。
エンジンはスムーズにかかりますか?
エンジンかけた際に異音はないですか?
少しでもおかしいと思えば早めの点検を。
エンジンの低速および加速の状態
- Pレンジ、Dレンジ時のエンジンのアイドリングの回転数は正常ですか?
- アイドリングが低すぎて、車が振動していませんか?
- アクセルを踏み込んだときにスムーズにエンジンの回転が上がり加速しますか?
当てはまる項目があれば要点検です。
まとめ
いかがでしたか?
簡単に点検できる項目ばかりだったと思います。
簡単な点検ですが、1年点検や車検整備にも含まれる大事な点検です。
日頃から点検をすることによって車が出しているサインを発見してあげることが、あなたのカーライフをより良いものにするでしょう。